Autumn leaves ~枯葉~メロディ/コードの関係~
ここでは、パート毎に分けてメロディとコードを分析してみましょう。
<前半16小節(2カッコまで)>
1)フレーズが全て4音単位で作られています。
2)4音フレーズの最初の3音が全て“R-9-M3”という流れになっています。
3)終わりの音がコードに対しての“3rd音”で終っていますね。
4)そして、最後のフレーズがコードのルート音に解決しています。
ここでのメロディのポイントは、
“3rd音”で解決するフレーズを何度も繰り返している。
最後だけ、セクションの終わりの説得力を増す為に“ルート音”で解決する。
という所ですね。
ルート音に解決する事により、一層の“落ち着き感”を出しています。
続いてのセクションを見てみましょう。
<17小節~24小節>
また、4音フレーズが続いていますね。
ただし、前半部分とは、形が変わっています。
前半は上がっていく4音フレーズでしたが、ここでは、音を挟む4音フレーズになっています。
しかし、ここでも基本は4音フレーズです。
<25小節~32小節(後半8小節)>
ここでは曲の終わりに近づき、“4音フレーズ”ではなくなっています。
面白い部分は、最初のAm7b5-D7-Gm7での、D7-Gm7で
“コードが解決した!”
と同時にコードが半音ずつ下がっていきます。
より解決感を出すのであれば、Gm7を延ばすというのですが、あえてここでは延ばしていません。
最後の“Am7b5-D7-Gm”でコード、メロディと共に解決し落ち着きます。
ポイントは、コードが解決したとみせかけて、解決させないという所ですね。
そして、最後でコード・メロディともに曲を落ち着かせる。
という所ですね。
<楽曲のポイント>
楽曲のポイントですが、
1)4音フレーズが多用されている。
2)前半16小節は、同じ形の4音フレーズが繰り返され、
最後のフレーズで“ルート”に解決して落ち着きを取り戻している
3)17小節目~は、形の違う4音フレーズが使われている
4)最後の8小説でコードが終った!とみせかけてまた繰り返すコード進行をしている
5)曲の終わりにはコードで解決、メロディもルート音に解決して全体をまとめている。
如何でしょうか??
これがAutumn Leaves ~枯葉~
のメロディとコードの正体です。