Autumn leaves ~枯葉~コード分析
<曲のKeyについて>
まず、曲のKeyに注目してみましょう。
譜面の先頭に“b”が2個ついていますね。
通常、#/bが付いていない時のドレミファソラシドとb2個付けた時を比べてみましょう。
“b”を2つ付けると、音の全音・半音の並び方が変わりましたね。
並べ替えると、この様になります。
これで“#・b”がつかない普通のドレミ~と音の並びが同じになりました。
よって、この曲のKeyは、Bbメジャー/Gマイナーになります。
終わりのコードがGmで終わっていますね。
そして、曲の雰囲気が少し暗い印象があります。
その為、この曲はBbメジャーKeyではなく、GマイナーKeyと呼ぶのが一般的でしょう。
<コード進行について>
“枯葉”では、Bbメジャースケール(Bbで始まるドレミファソラシド)、
Gマイナースケールで作られているコードが使われていますね。
これらを“Bbメジャーダイアトニックコード”、“Gマイナーダイアトニックコード”と呼びます。
音符の下のⅠmaj7、Ⅱm7は、コード機能を表す為の度数をローマ数字で表しています。
<コードの機能>
コードには3種類の性質があります。
1)落ち着いているコード・・トニック
2)不安定なコード・・・・・ドミナント
3)少し不安定なコード・・・サブドミナント/サブドミナントマイナー
これら3つの組み合わせによって、楽曲に変化をもたらすことができます。
上記のダイアトニックコードの下に、“T”、“SD”、“D”、“SDm”と書かれていますが、
これらがこのコードの性質です。
<Bbメジャーキーでのコード機能>
名称 | 機能 | コードディグリー | 対象コード | 備考 |
トニック | 落ち着いている | Ⅰmaj7、Ⅲm7、Ⅵm7 | Bbmaj7,Dm7,Gm7 | Keyスケールの4番目が入っていない。 |
サブドミナント | 少し不安定 | Ⅱm7、Ⅳmaj7 | Cm7,Ebmaj7 | Keyスケールの4番目が入っている。7番目は入っていない。 |
ドミナント | 不安定 | Ⅴ7、Ⅶm7b5 | F7,Am7b5 | Keyスケールの4番目+7番目が入っている |
これらの性質は、例えKeyが変わった場合でも同じです。
<Gマイナーキーでのコード機能>
名称 | 機能 | コードディグリー | 対象コード | 備考 |
トニック | 落ち着いている | Ⅰm,、bⅢmaj7 | Gm、Bbmaj7 | Keyスケールの4番目が含まれていない。 |
サブドミナントマイナー | 少し落ち着いている | Ⅱm7b5、Ⅳm7、bⅥmaj7、bⅦ7 | Am7b5、Cm7、Ebmaj7、F7 | bⅥの音が含まれている |
ドミナント | 不安定 | Ⅴm7 | Dm | Keyスケールの4番目と7番目の音が入っている。 |
これらの性質は、例えKeyが変わった場合でも同じです。