空間系エフェクター
空間系エフェクターとは
空間系エフェクターはその名前の通りに空間を彩るエフェクターです。
このエフェクターの効果は、音に残響、奥行き感を付ける事ができます。
基本的な使い方としては、モジュレーション系のコーラスで音に横の幅を持たせて、空間系エフェクターで奥行きを出す。という使われ方が一般的です。
空間系エフェクターの代表的な物として“リバーブ”、”ディレイ”があります。
リバーブ(reverb)
音に残響感を出す効果があり、奥行き感を作ります。
お風呂場で鼻歌を歌ったことはないでしょうか?
声が壁に跳ね返って残響が残りますね。上手く聞こえたりもします(笑)
それと似た効果を作るエフェクターだと思ってください。
もともとは、リバーブ専用の部屋を使ってリバーブ音を録音していました。その後、畳位の大きさの鉄のプレートに音を振動させて作り出すプレート・リバーブ、スプリングの共鳴を使ったスプリング・リバーブ等が作られました。
今でもリバーブ内臓のギターアンプにはスプリング・リバーブが内臓されたりしているモデルもあります。
現在では、ほとんどのリバーブが演算処理して再現した、デジタル・リバーブが主流です。
主なリバーブ・エフェクターに付いているつまみについてです。
・Reverb time・・・・・どの位、残響音を鳴らすか(Decay等と書かれている場合もあります。)
・Level・・・・・・・・・残響音の音量設定
・Mode・・・・・・・・・Hall,Room,Plate,Spring等のリバーブの種類を選ぶ事ができます。
ディレイ(Delay)
ディレイはよくリバーブと間違えられる事があるのですが、その名前の通りに音をDelay(遅らせる)させます。
山の頂きで、遠くの山に向かって「ヤッホー」と叫ぶと「ヤッホー」と帰ってくるアレですね。
残響を作るというよりは、音を遅らせます。
大抵のディレイには、以下の3つのつまみがついています。
・Delay time・・・・・返ってくる音のタイミングを調整する
・Feed back・・・・・返ってくる音の回数を調整する
・Level・・・・・・・・・返ってくる音の音量を調整する。
以下は主なディレイの使い方です。
<ショートディレイ>
原音に対して100~200ミリセカンド程ずらして鳴らす使い方です。
ギターでは、最も良く使われる方法です。音的には薄いエコーがかかった感じです。
<ロングディレイ>
200ミリセカンド以上に設定しましょう。音が広がります。
壮大なイメージやバラードの泣きのギターソロで使うと気持ちいいですね(笑)
<ダブリング>
ショートディレイよりも返ってくる時間を短く設定しましょう。原音が鳴った直後に音が返ってくる設定にして音に厚みを加えることが出来ます。
等があります。
空間系エフェクターの使い方
空間系のエフェクターを使うときに、特に気をつけたいのが、
深くかけすぎない事!!ですね。
掛けすぎると、音が奥にこもって埋もれてしまいます。
基本的に薄くかけるのがコツです。
最初の内は、自分が思っている以上に深く掛かっている場合がありますので要注意です。
他のエフェクターの種類についてはこちらから